魚竜とイルカとサメ …。
さて何が共通点なんでしょうか。
これらは水中を高速で遊泳する姿への進化である。特にイルカと魚竜の場合、いずれも陸生動物からの水中への適応であり、非常に似た姿である。魚竜は爬虫類でありながら卵胎生で子供を産む点でも共通する。つまり生理に於ける収斂である。ついでに、体色においても(魚竜のそれは不明だが)背面の黒、腹面が白というほぼ共通の配色をもつ。これは水中での保護色の基本でもある。なお、大きな違いとしてはサメ、魚竜の尾ひれは左右から扁平なのに対して、イルカの尾ひれは上下から扁平である。爬虫類の運動が体を左右にくねらせるのに対して、哺乳類ではそれが抑えられていることに起因するのかも知れないが、部分的には選択肢もある、と言うところである。
ペンギンもこれらとかなり似通った外形、配色を持つ。外形等にかなりの差があるが、これは系統の制約というべきであろう。
昆虫の翅と鳥・コウモリ・翼竜それぞれの翼も収斂進化の例として挙げられる。このうち、後三者のそれはいずれも脊椎動物の前足に由来するものであるから相同器官ではあるが、それぞれ独立に発達したものなので収斂と言って良いだろう。おのおのの翼の構造は全く異なる。鳥の場合は太くて狭い腕に羽毛が生えて幅広い翼を形成している。
コウモリと翼竜のそれは長く伸びた指の間に膜を張ったものであるが、コウモリは四本の指の間に張ってあるのに対して、翼竜はたった一本の指でそれを支える。このように構造的には異なっているものの、全体的な翼平面形(概ね先細の細長い形状)や翼型(全体に薄い断面形)は良く似ている。これは、流体力学・構造力学的な要請から、飛行のために適当な翼形状が自ずと決まってくることによる。一方、昆虫の翅は起源も異なり、サイズと飛行速度が小さくレイノルズ数が小さい(鳥などが104 - 105程度であるのに対して、103 - 104程度)ため、構造や翼型にはかなりの差も見られるが、それでも全般的な形状としては似ており、翼の一種として扱える。
たとえばトンボの翼型は流線形ではなくギザギザした平板状ではあるもののやはり薄く、平面形もわりと細長い。ほかにはたとえばコガネムシの後翅は折りたたみ方がコウモリのそれとよく似ている。これは細い骨組みで支えられた膜からなる翼を、うまく折りたたむための収斂と見ることもできる。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)
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